カレッジNo1スコアラー、トレー・ヤング

デューク大のマービン・バグリー、アリゾナ大のディアンドレ・エイトン等がフレッシュマンとは思えない、支配的なプレーを見せる今季のカレッジバスケ。

多くのフレッシュマンが素晴らしい活躍を見せる中、スタッツだけで見れば1番活躍しているフレッシュマンはオクラホマ大のトレー・ヤングで間違いないだろう。

ここまでシーズン8試合を終え、平均28.8得点。2位に3.0点差を付け、NCAAディビジョン1全体の平均得点ランキングを独走中である。得点だけでなく、アシストの1試合平均8.8本もNCAAディビジョン1全体で3位の数字。

ちなみに、同じくオクラホマ大出身で同大をNCAAトーナメントFinal4に牽引したスコアラー、バディ・ヒールドもフレッシュマンシーズンの平均得点は7.8得点だったのだから、ヤングの活躍は恐ろしい。



トレー・ヤング

大学:オクラホマ大
学年:フレッシュマン
生年月日:1998年9月19日
ポジション:PG
身長(裸足):182.9cm
体重:79.8kg
ウイングスパン:193cm

ハイライト


※赤の背番号11番がヤング

地元出身のスーパースター

オクラホマ大のキャンパスのあるノーマンで育ったトレー・ヤング。

彼の父はテキサス工科大でプレーし、ヨーロッパでプロとしてプレーした経歴を持つ。ヤングも父の影響で3歳からバスケを始めたという。

高校最後のシーズンには、平均42.6得点という驚異的な数字を記録し、高校時代から世代屈指のスコアリングガードとしてその名を轟かせた。

夏のAAUではミズーリ大のマイケル・ポーターJrと共にMokan Eliteでプレー。ポーターと共にチームをNikeのAAUリーグEYBLのプレーオフ制覇に導き、個人としても2016年のU18アメリカ大陸選手権でUSA代表に選出。USA代表ののアメリカ大陸選手権優勝に貢献している

ヤングにはカンザス大やケンタッキー大等、強豪からのオファーも届いたが、彼が高校卒業後の進路に選んだのは地元のオクラホマ大だった。

進学先を決定する前のインタビューではヤングの父が、

"コーチクルーガー(オクラホマ大のHC)はone and doneや2 and doneの選手を輩出したことがほとんどなく不安だ。"

という趣旨のコメントをしていた為、カンザス大やケンタッキー大になるのかなと予想していたけれど、結局ヤングは地元に留まった。

ドラフト1巡目指名が有力視される活躍

正直、このインタビュー記事を読んだ時に、ヤングは良いプレーヤーだけどone and doneレベルなの?と、ヤング推しの自分でさえ思ったが、蓋を開けてみれば御父上の仰る通り、one and doneで1巡目指名クラスの活躍をしている。

カレッジのステファン・カリーと呼べるレンジの広いアウトサイドシュートに加え、スティーブ・ナッシュを思わせる様なクリエイティブなアシストで、フレッシュマンにしてチームの絶対的フロアリーダーに君臨する。

身体能力や身長、ウイングスパンといった身体的な要素は平均的で、サイズや運動能力に優れるプレーヤーが上位指名を受けるドラフトでは、高い評価を受ける事は難しいかもしれないが、1巡目での指名は固そうだ。

昨季は11勝20敗と大きく負け越したオクラホマ大だが、今季はヤングの活躍もありここまで7勝1敗と好調な滑り出し。12月8日の試合では、APランキング25位にランクされるUSCを相手に金星を上げた。

次戦で対戦するランキング6位のウィチタ州立大戦に勝利すれば、オクラホマ大もランキングに食い込んで来るだろう。

ヤングは対USC戦でも29得点9アシストを上げており、試合の勝敗と共に、ヤング個人の活躍にも注目が集まる。

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