マクドナルドオールアメリカン2017出場選手:スモールフォワード編

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近年のポジションレス化が進むバスケの中でスモールフォワードは以前に増して重要なポジションとなっている。
サイズ、運動能力、技術の全てが求められ、レブロン・ジェームス、ケビン・デュラント、カワイ・レナード、ジミー・バトラー、ヤニス・アデトクンポ等スーパースターが並ぶ層の厚いポジション。

近年の高校・カレッジバスケにもサイズ、運動能力に恵まれたスモールフォワードが多く、今季のカレッジのフレッシュマンにもデューク大のジェイソン・テイタム、フロリダ州立大のジョナサン・アイザック、カンザス大のジョッシュ・ジャクソン等将来のスター候補が揃っている。


East Team

クリス・ウィルクス

進学先:UCLA
ポジション:SF
身長(靴込):200.7cm
体重:88kg
ウイングスパン:209.6cm
スタンディングリーチ:269.2cm


今季快進撃を続けるUCLAの来季のエースとなるプレーヤー。
身体能力の高さとウイングスパンの長さを攻守両面で発揮する。
サイズはスモールフォワードとしては平凡な部類だが、肩幅の狭い体格とウイングスパンの長さでリーチの高さは非常に優秀。
ミッドレンジジャンパーにはセンスを見せるが、今後はシュートレンジを更に広げる必要があるだろう。

ケビン・ノックス

進学先:未定
ポジション:SF
身長(裸足):202.6cm
体重:93kg
ウイングスパン:209.6cm


サイズと身体能力に恵まれたエリートプレーヤー。
複数のポジションのセンスを守るクイックネスとサイズを兼ね備える現代風の選手でもある。
まだ17歳で誕生日は8月なのでこの学年の選手として年齢が若いというのも魅力の1つ。

何でもそつなくこなす器用さはあるが飛びぬけた武器はない。
特にオフェンス面ではハンドリングやジャンパーなどまだまだ磨きをかける必要がある。
素材としてはNBAでもオールスターを目指せる選手であり、カレッジでの成長に期待。
進学先はまだ未定だがデューク大、ノースカロライナ大が有力候補。
2018年のドラフトでも1巡目10位以内での指名が予想される。

West Team

チャールズ・オバノンJr

進学先:USC
ポジション:SF
身長(靴込):196.9cm
体重:88.9kg
ウイングスパン:210.8cm



父は日本のトップリーグでもプレーしたチャールズ・オバノン。
サイズとして物足りないが父譲りのウイングスパンに恵まれ、プロレベルでもスモールフォワードをこなせるリーチを持つ。

最大の武器はジャンパー。
器用なタイプの選手では無く、カレッジやプロではディフェンスとアウトサイドのシュートのスぺ者リストタイプのプレーヤーとなりそう。

進学先の決定では伯父や父の母校のUCLAではなく、そのライバル校であるUSCを選択するというサプライズを見せた。

トロイ・ブラウンJr

進学先:オレゴン大
ポジション:SF
身長(靴込):199.4cm
体重:95.3kg
ウイングスパン:208.3cm



スモールフォワードのサイズとポイントガードのハンドリングスキル、パスセンス、視野の広さを持ち、自身の得点だけでなく、アシストでもゲームを支配出来るプレーヤー。
クイックネスには欠けるが緩急の付け方やディレクションチェンジが上手く、ヌルヌルとディフェンスを抜き去る技術を持っている。

ジャンパーには課題を残し、得点の多くはドライブから。
タイプとしては昨季のミシガン州立大のエースでシカゴブルズに指名されたデンゼル・バレンタインの様なプレースタイルだが、サイズ、身体能力ではブラウンが上回る。

進学先は強豪のオレゴン大。
数年経験を積めば素晴らしい選手に成長することは間違いないが、one and doneで1巡目指名を受けるだけのセンスを持つ選手。

ブライアン・ボウエン

進学先:未定
ポジション:SF
身長(靴込):201.9cm
体重:88kg
ウイングスパン:205.7cm


全米トップクラスの強豪校La Lumiere Schoolのエース。
スコアリングパターンが多彩でどこからでも得点を上げることが出来、視野が広くアシストも上手い。
身体能力も高く、これといった弱点は無い。

オールラウンドなエリートプレーヤーだが素材型の選手では無く、他の有力選手達と差をつけるには複数年カレッジで研鑽を積み、着実に技術を磨くべき。
進学先はまだ未定だが、ミシガン州立大、アリゾナ大、クレイトン大が有力候補。

マイケル・ポーターJr

進学先:ワシントン大
ポジション:SF
身長(裸足):205.7cm
体重:97.1kg
ウイングスパン:215.9cm



優れたサイズ、規格外の身体能力、常にコートを走りリバウンドに飛び込む献身性を兼ね備えた学年NO1スモールフォワード。
高校NO1プレーヤーとの呼び声も高い。
常に全力で試合に臨む姿勢は非常に好印象で高校トップクラスの能力を持ちながら、それに甘んじて手を抜くことがない。
外角のシュートにも非凡なセンスがあり、弱点のハンドリングの改善にも意欲的に取り組んでおり、昨季から大きく向上が見られる。

ミズーリ州の高校から今季ワシントン州のNathan Hale High Schoolに転校。
昨季所属リーグで3勝18敗に終わったチームをここまで無敗に押し上げ、数々の強豪校から勝ち星を獲得。
シーズン中盤にして全米ランキング1位まで導いた。

進学先はワシントン大。
近年好選手をNBAに輩出しているワシントン大だが成績はイマイチ。
ポーターには高校を強豪に変貌させた様にワシントン大を生まれ変わらせる活躍が求められる。
2018年のドラフトでもTOP3以内での指名が濃厚。

改めて見ると今季のスモールフォワードも中々の粒ぞろい。
近年のバスケスタイルの傾向もあってかアンセルフィッシュでパスの上手いチームプレイヤーが多い印象。
この学年ではセンターに続いて有望な選手の揃うポジションで将来のNBAオールスター選手が複数誕生するかもしれない。

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