マクドナルドオールアメリカン2017出場選手:センター編


先日発表された2017年のマクドナルドオールアメリカン出場選手。
彼らが2017-2018のカレッジシーズン、2018年のNBAドラフトの主役となることは間違いない。

今年の4年生であるclass of 2017は昨年のclass of 2016に続いて当たり年。
PGが豊作だった昨年と異なり今年はインサイドに好選手が揃う。
サイズと長いウイングスパンを持ちプロレベルでも重宝される素材が多く、2018年のNBAドラフトの予習としてもマクドナルドオールアメリカンは要チェック。


East Team

モハメド・バンバ

進学先:未定
ポジション:C/PF
身長(靴込):212.1cm
体重:93.9kg
ウイングスパン:236.2cm
スタンディングリーチ:289.6cm


ディフェンスでのポテンシャルは学年1との評価を受けるセンター。
スタンディングリーチはNBAロサンゼルスクリッパーズのセンター、ディアンドレ・ジョーダンすら上回る。
身体はまだ細く力強さには欠けるが、機動力が高く現代バスケットへの適正は高い。
シュートタッチも柔らかく、将来的にはプレーエリアを大きく広げる可能性も。

まだまだ発展途上の選手だが素材は一級品。
進学先は未定だが、ケンタッキー大とデューク大が有力候補。
大学入学後はone and doneでのアーリーエントリーが濃厚で2018年のドラフトでもTOP5での指名が予想される。

ミッチェル・ロビンソン

ポジション:C
進学先:ウェスタンケンタッキー大
身長(靴込):210.8cm
体重:97.5kg
ウイングスパン:219.7cm
スタンディングリーチ:279.4cm


ロビンソンもバンバ同様現代バスケットで重宝される機動力の高いディフェンシブセンター。
Nike主催の夏のAAUの大会ではEYBL、Peach Jamの計21試合で1試合平均15.9得点10.7リバウンド4.2ブロックとディフェンス面でゴール下を支配。
得点パターンが少なく、FT成功率も5割台とオフェンス面は粗削り。

トップ選手としてはカンファレンスUSAのウェスタンケンタッキー大と中々地味な選択。
1年目からチームの主軸として大きな役割を得る可能性が高く、1年目からスタッツ面でインパクトを残すことが期待される。
ロビンソンもone and doneが有力視されており、予想順位は1巡目中位。


ニックリ・チャーズ

進学先:ケンタッキー大
ポジション:C
身長(靴込):210.8cm
体重:104.8kg
ウイングスパン:220.1cm



今年も反則級のリクルートを繰り広げるケンタッキー大に進学予定のリチャーズ。
彼も素材型の選手でオフェンス面での課題は多い。
リバウンドたリムプロテクト、ゴール下近辺でのフィニッシュ、速攻への参加など自分に出来るプレーを黙々とこなすひた向きさも彼の魅力。

進学先のケンタッキー大には実力派の同級生が揃う予定でオフェンス面での活躍はあまり望めないだろうが、スター揃いのチームの中ではハードワーカーとして献身的なプレーを見せてくれるだろう。
彼もone and done予想でドラフト指名予想順位は1巡目下位。

West Team

ディアンドレ・エイトン

進学先:アリゾナ大
ポジション:C
身長(靴込):212.7cm
体重:110.2kg
ウイングスパン:227.3cm
スタンディングリーチ:281.9cm
垂直跳び(助走なし):72.4cm
垂直跳び(助走あり):87.6cm
最高到達点:369.5cm


恵まれたサイズ、サイズに似つかわしくない高い身体能力、柔らかなシュートタッチを持つ学年NO1センター。
本格派センターとしてはグレッグ・オデン以来の逸材と言っていいだろう。
バスケットをプレーし始めたのは12歳からとキャリアは浅いが日に日に成長を続けている。
フィジカル面でも力強さが増し、インサイドではエイトンに対抗できるプレーヤーはアメリカにも数える程しかいない。

進学先は強豪のアリゾナ大。
アリゾナ大であってもエイトンクラスの選手であれば1年目からエースとして活躍することが期待される。
今季も有望なフレッシュマンが活躍するアリゾナ大だが、アーリーエントリーの状況次第では、エイトンを加えた来季はFINAL4を狙うだけの戦力が整う。

2018年のドラフトではTOP3以内での指名が確実視されている。

ブランドン・マッコイ

進学先:未定
ポジション:C
身長(靴込):210.8cm
体重:110.8kg
ウイングスパン:213.4cm
スタンディングリーチ:278.1cm


夏のAAUではエイトンと同じくCalifornia Supremeでプレー。
エイトンと2人でツインタワーを形成し、インサイドを支配した。
機動力とクイックネスは高水準だが、跳躍力とウイングスパンはこのレベルの選手としては平凡。
進学先はまだ未定だが有力候補にはアリゾナ大、ミシガン州立大、オレゴン大と強豪校が並ぶ。

one and doneが有力視される選手だが、素材としては他の選手に劣る。
育成に定評のあるチームで技術を磨く方が長い目で見れば賢い選択になるかもしれない。
2018年の指名予想順位は1巡目中位。



エイトンとバンバを筆頭にNBAでもスターとなれるポテンシャルを持つセンターが揃うClass of 2017。
彼らの成長次第ではガード主体のNBAにもう1度ビッグマンの時代が到来するかもしれない。



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